小石川えん罪事件 読み込まれました
小石川えん罪事件

無実の伊原康介さんは
突然身に覚えのない強盗殺人事件の犯人とされ、2005年に有罪・無期懲役が確定しました。
伊原さんは、現在、千葉刑務所に服役していますが、今も、獄中から無実を訴えています。

強要された「ウソの自白」で無期懲役小石川えん罪事件について

2002年東京の中心地の文京区小石川、後楽園球場の近くの民間アパートで発生した強盗殺人事件。被害者と同じアパートに住んでいた伊原康介さん(当時22歳)が犯人とされ、逮捕。無実を訴えましたが、強引な取り調べで「自白」を強要されました。裁判では、この自白を理由に、無期懲役の有罪判決。千葉刑務所の中から無実を訴えています。2015年、日本弁護士連合会(日弁連)が伊原さんは「えん罪」だとして、再審(裁判のやり直し)を請求しましたが、2022年12月、最高裁判所は不当にも棄却決定。現在、第2次再審請求を準備中。

小石川えん罪事件とは?

2002年東京の中心地の文京区小石川、後楽園球場の近くの民間アパートで発生した強盗殺人事件、被害者と同じアパートに住んでいた伊原康介さん(当時22歳)が犯人とされ、逮捕。無実を訴えたが、強引な取り調べで「自白」を強要され、裁判では、この自白を理由に、無期懲役の有罪判決。千葉刑務所の中から無実を訴えている。

  • 01

    経過

    2002年8月1日、アパート2階の4畳半の部屋で、当時84歳の一人暮らしの女性が、口にタオルを押し込まれて殺害されているのが発見されました。
    事件から1か月後に、同じアパートに住んでいた伊原さんが、他の部屋から現金を盗んだとして逮捕され、ほか2件の窃盗容疑で追起訴されました。その拘留中に、警察は強盗殺人事件の犯人として、執拗に伊原さんを連日長時間にわたって取り調べ、伊原さんは無実を主張しましたが、嘘や暴力をともなった強制、執拗な取り調べで、3か月後に、ついに嘘の「自白」をさせられ、起訴されました。伊原さんは、裁判では無実を訴えましたが、無期懲役となり、千葉刑務所に服役。獄中から無実を訴え、誤った裁判のやり直しを求めています。

  • 02

    裁判の問題点

    裁判のやり直しには、これまでに提出されていない、無実を明らかにする新たな証拠が必要です。
    第1次再審請求では、①被害者の口に押し込まれていたタオルから、伊原さんのDNA型が検出されておらず、反対に真犯人と思えるDNA型が検出されていること。被害者の死因はタオルを口に押し込まれて窒息したとされており、それだけの力を加えたタオルに犯人のDNAは付着しないのは不自然、②犯人はタオルを押し込んだ時に、被害者にのしかかったとされていますが、被害者に伊原さんの衣類の繊維が付着していない、など、伊原さんを犯人とする証拠は存在していないことを主張しました。しかし、裁判所は再審請求棄却の結論ありきで、誤った判断を示しました。

  • 03

    伊原さんについて

    伊原さんの健康状態は良好で、千葉刑務所内では衛生係をしています。「36人いる工場でお世話係です。洗濯物を集め、出来上がったらみんなのロッカーに入れます。トイレ掃除、流し掃除、食事の準備です。食事は、量や品数を間違わないように気を使います」と話しました。
    資格取得も熱心に頑張っており、危険物取扱者、簿記2級、漢字検定1級、これだけでもすごく、努力しているのだなー!と思います。

  • 04

    再審を求めて

    伊原さんの訴えで日弁連が2015年に支援を決定し、その後、えん罪事件などを支援している日本国民救援会も支援決定。2017年に「小石川えん罪事件の再審を支援する会」が結成されました。
    支援する会は、弁護団と協力し、裁判所への要請、署名活動、事件の真相を広げ支援を訴える宣伝活動などを行っています。また、千葉刑務所の伊原さんを激励するため、文通や面会などを行っています。

東京・小石川で発生したえん罪事件!!伊原康介さんは無実です

別件の窃盗で捕まえて『長期の取調べ』!

ウソをついて『自白を強要』!

自白するまで『トイレに行かせず、平手で叩く』!

みなさんのご支援を!

小石川えん罪事件の再審を支援する会は、弁護団とともに再審を求める運動をしています。20 1 8 年4 月 26日 に は 、 ジ ャ ー ナ リ ス ト の 江 川 紹 子 さ ん を 講 師 に 「小 石 川 え ん 罪 事 件 の 真 相 を 聞 く 会 」 を 開 き 、 都 内 近 県 か ら 8 0名が参加しました。弁護団からも事件の説明を受けて、参加者はえん罪を確 し、支援を強めようと誓い合いました。裁判所への慎重な審理と証拠開示を求める署名活動を行っており、毎月、千葉刑務所へ伊原さん との面会にも行 っています。

お願い

●裁判所への 「証拠開示、公正審理、再審」を求める署名にご協力ください
●支援する会に入会してください
●伊原康介さんに激励の手紙を書いてください 〒264-8585 千葉市若葉区貝塚町192

小石川えん罪事件の再審を支援する会

〒113-0034 東京都文京区湯島2-4-4

平和と労働センター5階 日本国民救援会東京都本部内

Tel. 03-5842-6464

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©️小石川えん罪事件の再審を支援する会